本誌の発刊の目的は、競書を通してすぐれた書を広く紹介し、格調の高い美しい書についての理解と普及に努めることにある。 そのために、厳正かつ公正な審査を目指し、広い見地から作品を評価することを最大の目標とする。 とくに『ジュニア版』では学校書写教育の方針を踏まえ、整斉とした美しい書を学ばせる。
さらに、より変化の多様な、芸術性の高い書に接する機会も与えるよう配慮し、それによってひとりでも多くの子供が将来的に、 深遠な書の世界に対して、長く関心を持続させることを願うものである。
昭和45年12月、金子鷗亭(平成2年文化勲章受章)の主宰する随鷗書道会より、学生から大人を対象とした、書道の競書を扱う月刊誌『書作』を創刊。
昭和48年1月号から、それまで1冊の総合誌として編集していたものを、高校生以上の『一般版』、幼年から中学3年生までを『ジュニア版』として分離、月2冊の出版となる。
昭和52年4月27日、発行所が有限会社書作に組織化される。
昭和54年4月号をもって通巻100号、平成16年4月には400号となり、現在の月1回の発行が存続する。
創刊号(昭和46年1月号)の金子鷗亭巻頭言